マタイによる福音書1:18~25
信徒伝道者 李暁静
◇ヨセフは婚約者マリアが聖霊によって身 ごもったことを聞かされたとき、マリアと縁 を切ろう、婚約を解消しようと決心した。そ れは正しい方法、最善な方法であると考え た。しかし、彼はマリアを愛するゆえ、婚約 解消した後、マリアはどう生きていくのか、 生まれてくる子供はどうなってしまうのか、 彼は深く悩み、自分の人生の一番ピンチの中 で、神様は彼に出会ってくださった。 ◇神様はヨセフに「マリアは聖霊によって宿 ったのである。マリアを妻として迎えなさ い」と命じられた。ヨセフは悩んだ、戦った。 自分が考えた最善な方法、正しい方法を捨 て、一切捨てて、妊娠しているマリアを、自 分の妻として迎え入れた。神様の言葉を、神 様の意志を受け入れた。
◇信仰は戦いである。神の意志を受け入れた い自分と神の意志を受け入れたくない自分 との戦いである。信じたい気持ちがあればあ るほど、悩み戦う。そういう過程を経て、そ れを突き破って、初めて、信仰を得られる。 葛藤の中で、神様は私たちを導き、私たちの 信じたいという小さい信仰を成長させる。
◇神様の意志を受け取るとき、一時的に人に 理解されないこともある。恐れを覚えること もある。ときには、私たちの願い、思いとま 逆なものであるかもしれない。しかし、神様 の道はいつも私たちの道より高く、神様の思 い、知恵はいつも私たちの思い、知恵に勝る。 神様の意志、神様が望むことは私たちが抱え る問題を解決する唯一の最善な方法、正しい 方法である。
◇神様は私たちに、ヨセフと同じ言葉を語ら れる。「恐れるな」「神はともにいる」。この いつもともにおられる神様は私たちと全く 同じ人となって、私たちと全く同じ歩みをし ながら、私たちの悩み、痛み、苦しみ、病を、 私たちのすべてを受けとめることのできる 救い主として、私たちの間にお生まれになっ た。十字架の死と復活によって、私たちの罪 を背負われることによって、私たちと共にお られる。