詩編100編
牧師 古屋 治雄
◇元旦を主の日として迎えた新年礼拝は、 詩編 100 編が与えられ、私たちに「全地よ、主に 向かって喜びの叫びをあげよ」(1 節)と、呼び かけている。私たちは先週クリスマスを祝っ た。この大きな讃美が、クリスマスを担い喜 びに満たされた人々の呼びかけとして、私た
ちは聞くことができる。 ◇今年、私たちはなお様々な困難に囲まれて いる。しかし、神様は今年も、私たちの先頭 に立ち群れを導き、養い育ててくださる。神 様ご自身が、そしてキリストが羊飼いとして 私たちを世界の牧者として働いてくださって いる。
◇3 節で「主はわたしたちを造られた」と宣 言されている。それは「全地よ、主に向かっ て喜びの叫びをあげよ」の根拠である。私た ちは神様が祝福してくださり喜んでくださる 被造物として造られたものである。神様がイ エス様を送ってくださって私たちが創造の初 めに受けた祝福を回復することができるよう にしてくださった。 ◇今日の詩編で呼びかけられているように、 私たちは礼拝する群れとしてこの一年をスタ ートすることができた。この一年どのような 境遇にあっても、私たちはまず「喜び祝い、 主に仕え 喜び歌って御前に進み出」(2節)て、 また「感謝の歌をうたって主の門に進み 賛美 の歌をうたって主の庭に入れ」(4 節)と言われ ているように、まず主を礼拝する群れとなっ て、この一年を歩み抜く者になろう。
◇創立 100 周年が近づいてきた。阿佐ヶ谷教 会は神様を讃美する群れとされてきたことを 大切な伝統として受け継いできた。詩編 100 編と同じように王として神様が、私たちを養 い育ててくださり、挫折を経験した者であっ ても、そこから立ち上がることができる者と してくださっている。そのような経験をした 者であるがゆえに力強い讃美を歌うことがで きる。 ◇阿佐ヶ谷教会の群れが歌う讃美が、そのよ うな神様の再創造の恵みに与る者の讃美とな るように、共に祈ろう。