◇先週私たちはイースターの喜ばしい主の日を与えられた。復活の主は40日に亘って弟子たちに現れてくださり、励まし、主の復活を証言する者へと強めてくださった。復活後50日を経たペンテコステに聖霊がこの群れに降った出来事から教会が誕生した。私たちも新年度の歩みを新たに始めているところだ。
◇パウロは、教会に困難な問題が発生する度毎にキリストの十字架の死と復活への信仰に立ち返ることをコリント教会の人々に呼びかけている(15:1-4)。私たちも新しい主の復活の力が注がれていることを信じ、主の祈りを共に祈り、使徒信条を告白し、祈祷会でもそれを学び続けている。
◇霊的高揚による異言の賜物が尊重される傾向があったコリント教会にパウロは理性によって理解される預言の賜物を大切にするように呼びかけている。私たちは聖霊の導きを受け、聖書と教会生活を通して主から慰めと支えの御言葉をいただいている。言葉の生活において神様の御栄えを現し、共に生きる人々を励ます言葉の生活を送る者とされているのだ。パウロの言う預言の言葉とは私たちの信仰生活から生まれる証しの言葉と言って良い。そして私たちの讃美や告白が、新しく教会に来た人々に証しをする言葉となっているか、明確な呼びかけ、発信力となっているかも問われている。
◇私たちの教会は、教職者によって御言葉が新たに解き明かされ、礼拝の言葉は説教者とその言葉が会衆に受けとめられて初めて教会がこの世界に発している預言的言葉とされる。それは教職だけに限定されない。阿佐ヶ谷教会は伝統的に標語の歌として証しの言葉を紡ぎ出し、心から主を讃美する信仰をもって告白してきた。諸教会の教会活動とそこに交わされる信仰の言葉のすべてが、神様の栄光を現す預言と讃美とされることを私たちも信じる。