礼拝説教


2015/2/8 −教会創立91周年記念礼拝−

「キリスト者の賜物とつとめ」 

使徒言行録3:1〜10
主任牧師 大村  栄

 
◇少し前から教団で「2030年問題」ということが言われる。礼拝出席者数や受洗者数などがこのまま減少を続けると、 2030年にはほとんどの教会が消滅するとの恐ろしい推測だ。危機感を持つ今こそ、聖書のメッセージに真剣に聞いて、 なすべきことを模索したい。

◇昨秋の教会全体修養会の主題は「キリスト者のつとめ」。それを巡ってお二人の発題があった。N姉は戦時中の体験をもとに、「キリスト者のつとめ」とは、どんな時にも礼拝を守り通すことだと語られた。N兄は社会の中でキリスト者の使命は、 まさに年間標語の「賜物を生かして互いに仕え」ることだと思いつき、各自の役割を果たし、尊重し合い、感謝し合う 職場作りに努力していると言われた。この、礼拝を守るという縦軸と、賜物を生かして仕えるという横軸の上に「キリスト者のつとめ」は実践される。

◇神殿の「美しい門」で施しを乞う足の不自由な男にペトロは言った、「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」(3:6)。キリスト者の最大の賜物は、「イエス・キリストの名」である。私たちはこの名によって立ち上がり、現代の危機、教会の危機に立ち向かいたい。

◇癒やされた男は「歩き回ったり躍ったりして神を賛美し、二人と一緒に境内に入って行った」(3:8)。彼は神殿で神を礼拝する礼拝者となった。キリスト者の最大のつとめは、この礼拝者、信仰者を起こすことである。主イエスは大伝道命令で言われた、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28:19)。合同メソジスト教会のミッション(使命・目的)は、「人々を弟子とせよ、世界を変えるために」。そういう使命のために私たちはキリスト者の賜物を生かし、キリスト者のつとめを実践していきたい。世界を神の国へと変える「教会の事業」前進のために。

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