礼拝説教

2016/3/13ー受難節第5主日礼拝ー

「和解の福音」

コリントの信徒への手紙二5:11〜21
神学修士 梅田 真琴


◇「神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです(18節)」。第二コリント書5章では、神様と人との和解について記されています。

◇私たちは皆、罪人です。アダムが堕落し、罪を犯したことにより、私たちは神様との信頼関係を失いました。私たちは、その罪ゆえに神様との関係を結ぶことができません。しかし、神様はその和解の妨げとなる罪を赦すために、独り子であられる主イエス・キリストを世に遣わされました。キリストが十字架にかかり、復活されたことにより、私たちの罪を赦し、関係の妨げを取り除いてくださったのです。神様の方から、私たちに和解の手を差し伸ばしてくださっているのです。私たちは、それゆえに、神様と和解させていただくことができるのです。そして、その神様との和解により、私たちは人と人との和解もすることができるのです。

◇神様と和解させていただいた私たちはキリストと結ばれ、新しく創造された者となります。神様ではなく、自己中心に歩む、罪の内に歩む古いものから、主イエス・キリストに生きるもの、キリストのために生きる新しいものとされます。

◇和解の福音とは、神様が罪人である私たちと和解しようと手を差し伸ばしてくださっている愛、主イエス・キリストの十字架における罪の赦し、その愛と赦しの福音です。神様と和解をさせていただき、新しくされた私たちに使命が与えられました。その使命は、キリストのため生きること、和解のために奉仕することです。私たちは和解され、新しくされた者として、その恵みと大きな愛にかりたてられて、遣わされた地において、主イエス・キリストの十字架における罪の赦し、和解の福音、神様の愛を宣べ伝えるのです。神様が望まれているのは和解です。神様は、その和解のために私たちを選ばれました。キリストのために生きる私たちと共に神様はいつも共にいてくださいます。
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