2017/06/04
「喜びと希望を語る群れが誕生した」
使徒言行録2:22〜28
−ペンテコステ礼拝− 牧師 古屋治雄
◇2章1節以下に伝えられている聖霊降臨日の出来事は大変不思議な出来事で、神秘的とも言えます。
使徒たちが集まっているところに「激しい風が吹いてくるような音が聞こえ」、「炎のような舌が一人一人
のうえにとどま」りました。これは、使徒たちが約束されていた聖霊を受けた出来事でした。
◇この日に起こった出来事は、13節で終わっていません。2章41節まで続いています。14節以下でペトロ
がエルサレムに七週の祭り(五旬祭)に集まっているユダヤ人たちに語り出しています。ペトロたちは復
活の主イエスにはっきりと出会うことができ、大きな喜びに包まれました。しかしそれ以後50日経って、
心の中に喜びを実感しただけでなく、聖霊に力づけられてさらに大きな喜びに包まれました。主イエス
が復活された出来事は、主イエスだけに限定されて起こった出来事ではなく、「イエスが死に支配され
たままでおられるなどということは、ありえなかった」(24節)ことが、現に今、自分たちの中にもはっ
きりと知ることができ、こうして喜びに包まれて生きる者とされていると気づかされたのです。主イエ
スが復活されたこ
によって、神様に従い得ず神様に裁かれて死んでいく者としか思えない私たちの死がまったく新しく塗り
替えられたのです。
◇ペトロは聖霊の導きを受けて、詩編16編ですでに主イエス御自身が神様の復活の力にあずかることを預
言しておられた、と気づかされました。「あなたは、わたしの魂を陰府に捨てておかず、あなたの聖なる者
を朽ち果てるままにしておかれない。あなたは、命に至る道をわたしに示し、御前にいるわたしを喜びで
満たしてくださる。」と(27-28節)。主イエスは、私たちを死の支配から脱して神様の命に生きる喜びへと
招いていてくださいました。主の教会として立てられている私たちも、使徒たちが大胆に語り始めたよう
に神様の前に生きる喜びを証しし伝える者となりましょう。
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