2017/10/01
「喜びの知らせが世界の隅々にまで」−世界聖餐日・世界宣教の日−
マルコ福音書3:7〜19
主任牧師 古屋 治雄
◇今朝の十月第一主日は、世界聖餐日・世界宣教の日として礼拝を守っています。阿佐ヶ谷教会には国内だけでなく海外にも関係者が多数いますし、また海外で宣教活動に当たってきた方方、現在従事している方々もいます。先週の祈祷会は在外宣教師の方々の働きのために祈る祈祷会でした。
◇マルコ3章7〜19節は、主イエスが弟子たちと一緒に精力的に宣教活動をしておられる所にあらゆる地方から人々が助けを求めて押し寄せてきている中で、主イエスが12人を使徒として任命された出来事が伝えられています。主イエスの活動はまだ始まったばかりです。弟子たちもまだ主イエスに招かれたばかりで、先生である主イエスのことを十分よく知っているとは言えません。しかし主イエスはこの3章の時点で、このように弟子たちを12使徒として派遣するために任命されました。
◇13節以下をみると、いくつかの点に気づかされます。まず主イエスは「これと思う人々を呼び寄せ」られました。口語訳では「みこころにかなった者たち」と、訳されています。弟子たちは皆、主イエスから招かれて従う決心をしてきた人たちです。しかしここには招かれた者たちの決断より招いてくださった方の力、御意志が決定的なこととして伝えられています。
◇16節以下にペトロを初めとして12人の名前が挙げられています。これら使徒たちの背景はバラバラでした。しかし主イエスはこれらの人々を「呼び寄せ」「そばに集」め、さらに「そばに置くため」とされました。今日私たちは(特に日本基督教団では)伝道の使命ということを大切な課題として掲げています。どのような方策をもって働きかけるか、どこにどのように出て行くべきか等々考えます。しかし主イエスは、その使徒たちを、そして私たちを、主イエス御自身の「そば」に置いてくださっているのです。「使徒」(「アポストロス」)という言葉は「遣われた者」という意味です。神の国の宣教のために遣わされるのですけれども、主がそばにいて力を注いでくださるのです。
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