2018/4/22

「キリストの日に備えて」-復活節第4主日礼拝-

フィリピの信徒への手紙１：１〜１１
伝道師　江原有輝子
　

◇この手紙の始めでパウロは自分を「キリスト・イエスの僕」、フィリピ教会の人々を「キリスト・イエスに結ばれている聖なる者たち」と呼び、共にキリスト・イエスにある事実が彼らを結び付けていることを示す。

◇パウロは獄中で、困難の中で信仰を守り続けるフィリピの信徒たちを思い、彼らのために祈る時、大きな喜びに包まれる。

◇パウロは過去を見、人々が「最初の日から今日まで、福音にあずかっている」ことを感謝し、未来を見て「あなた方の中でよい業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、確信」する。

◇信仰を与えられ、遠くの兄弟姉妹を思い終わりの日を見据えて生きる時、私たちの人生は大きな広がりと深さの中に置かれる。主に従って生きる真の豊かさは他の何ものとも替え難い。

◇フィリピ教会からの援助を、パウロは「パウロの宣教の業への参加」と捉える。キリストの使徒として宣教するパウロが、キリストによって結ばれた教会の人々を愛するとは、パウロ個人ではなくキリストが愛することなのだ。

◇パウロは２つのことを祈る。一つは「本当に重要なことを見分けられるように」。本当に重要なことは、神の愛を徹底して示されたイエス・キリストの教えと業に聞き従うこと。私たちは神様の愛によって、神以外の偶像に自分の判断基準を置く愚かさから解放される。

◇もう一つは「キリストの日に備えて、清い者…となり」「義の実をあふれるほどに受けて、神の栄光と誉を讃えることができるように」。キリスト者は神に捉えられた日からキリストの日を待ち望みつつ生きる。今この時もキリストの日への備えの日々の中にある。義の実に満たされ、キリストの出来事によって神様に義とされ、神様の義の完全な支配下に置かれることが神様による「よいわざ」の完成である。

◇私たちの小さく短い人生を、キリストの日を目指して生きることにより真に価値あるものとしてくださる神様を誉め讃えつつ、この一週間も共に歩んでいこう。

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