2019/02/10
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」
使徒言行録16:25〜34
ー創立記念礼拝ー 白銀教会牧師 野崎卓道先生
◇フィリピは、ヨーロッパに初めて教会ができたところと言われています。しかし、パウロとシラスは反感を買い、捕らえられ、鞭打たれ、牢につながれました。傷の痛みに一晩中呻いているはずなのに、真夜中頃、賛美の歌を歌い、祈りを捧げていたのです。それに応えるように大地震が起こりました。看守は、開いている扉を見て、囚人たちが皆逃げてしまったと思い、自殺しようとしました。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」この声に、看守は中に飛び込み、パウロたちを外に連れ出します。「救われるためにはどうすべきでしょうか。」「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」自分も、家族の者もみな洗礼を受けました。ともなる食事です。天上の喜びがこの家族にあふれたのです。
◇ドストエフスキーに「地下室の手記」という小説があります。もう一人の自分を地下室に閉じ込めて、表向きの自分は人前で見栄を張ります。本当はどうしようもない自分で雁字搦めになっています。おまけに地震のような困難も降りかかってきます。本当は、そこから救い出してくれることを求めているのです。
◇仏教の強い地域で、熱心な仏教徒の家から、長女が反対を押し切って受洗しました。今日の聖書の言葉が支えとなりました。考えられない変化が起こりました。父が聖書を読み、宣教師の会に参加するようになったのです。次女も受洗してクリスチャンホームに嫁ぎました。三女も「休ませてあげよう」とのみ言葉で受洗したのです。ところが父が脳梗塞で倒れました。そして、牧師の話を聞いて受洗を志したのです。母は口をきかなくなりました。ついに夫の葬儀がありました。母も傍らで牧師の話を聞く機会もあり、ついに洗礼に導かれました。
◇神の言葉は鎖につながれません。思いもよらない救いの道を開かれます。私たちも救いの約束のもとに置かれています。信じて従って参りましょう。
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